【新アレンジ】世界で飲まれているレモンコーヒーの真実

毎日コーヒーを飲む、という人が増え続ける現代社会。しかしその飲用スタイルは、意外と固定されがちです。今回はそのマンネリ状態を防止するため、簡単アレンジの「レモンコーヒー」の作り方や各国のバリエーション、その効果についてご紹介します。






1)レモンコーヒーってどんなもの?

輪切りのレモンを浮かべて楽しむ飲み物と言えば、一般的にイメージされるのは「紅茶」ですね。

しかし「コーヒー」も、意外と柑橘系と相性の良い飲み物です。まずは世界各地のカフェや専門店で出されている「アレンジコーヒー」の中で「レモン(柑橘系)」を使ったメニューをいくつか見てみましょう。

【1】世界で飲まれている「レモンコーヒー」の種類

(1)カフェ・ナポリターノ(caffe naporitanno)【Hot】

その昔、アメリカの若者の中で大流行し「夜明けのコーヒー」と呼ばれた飲み方。苦みが強いコーヒーにレモンの輪切りを浮かべた、熱々のモーニング・コーヒーのことを指します。

「ナポリターノ」という名前ですが、アメリカ発の飲み方。レモンの酸味がコーヒーの苦味を和らげ、口当たりの良い味わいに。

また、イタリアでは「カプチーノ」に、レモンピールやオレンジピールを振りかけた飲み方や「ロマーノ」もあります。

【レシピ】

→マグカップに深煎りで淹れた熱いコーヒーを注ぐ

→輪切りのレモンを浮かべる

→砂糖などを加えずにブラックで飲む

(飲み口★★★★☆ さわやか★★★★☆)

(2)フレミング・コーヒー(flamming coffee)【Hot】【Alcohol】

ナポレオンが愛したと言われている飲み方で「カフェ・プリエール」「カフェ・ブルレット」とも言われています。

ブランデーに浸したレモンの皮に火を付ける、パフォーマンス度の高いレモンコーヒーのアレンジです。

【レシピ】

→あらかじめ、好みの量の砂糖を入れたホットコーヒーを用意

→深い皿にブレンデーを入れ、らせん状にむいたレモンの皮を浸しておく

→そこに火を付けてレモンの皮の香りが立ち昇ったら、ホットコーヒーの中へ、香りと滴るブランデーをエッセンスとして入れます。

(見栄え★★★★☆ 香り★★★★☆)

(3)カフェ・バレンシア(Cafe Valencia)【Hot】

オレンジやレモンの産地として知られている「スペイン・バレンシア地方」で飲まれているコーヒー。

【レシピ】

→オレンジリキュールにレモンピールを浸す

→コーヒーに温めた牛乳を加える

→レモンの香りがついたオレンジリキュールを加える

→シナモンパウダーを振りかける

(ボリューム★★★★☆ 香り★★★☆☆)

(4)マザグラン・アメリカーノ(Mazagran americanno)【Ice】

マザグランとは、フランス語で 「冷やしコーヒー」の意味で使われていますが、もとはアルジェリアの地名でもあるそう。

1840年、フランスの軍人がアラブ軍と戦った際にアルジェリアで籠城、そこでこのコーヒーを入手し命を繋いだという逸話が残っています。

そして、これはそのアメリカバージョンです。砂糖を加えないのが本場の味ですが、ガムシロップなどで調整しても良いでしょう。

【レシピ】

→グラスを氷で満たす

→深煎りで淹れた濃厚なコーヒーをグラスの半分まで注ぐ

→レモン汁(10cc)

→ライムソーダを注ぐ

(すっきり★★★☆☆ さわやか★★★★☆)

(5)カフェ・ド・シトロン(café de citron)【Hot】【Alcohol】

ホットコーヒーに輪切りのレモンを浮かべる、レモンティーのコーヒーバージョンです。

コーヒーは柑橘系との相性が良い飲み物なので、レモンだけでなくオレンジやパイナップル、グレープフルーツなどの果汁を入れて楽しむのもオススメです。

ちょっと大人の味にするには、アルコールを少々加えて。

【レシピ】

→口の広いカップ(香りが広がりやすいため)に浅煎りで淹れたコーヒーを注ぐ

→グレナデンシロップ(10cc)を混ぜる(または、焼酎やブランデーなどのアルコールをお好みで数滴垂らす)

→薄くスライスしたレモンなどのフツールを浮かべる

(香り★★★★☆ さわやか★★★★★)

(6)ロシアの「ホットロシアンコーヒー」(hot Russian coffee)【Hot】【Alcohol】

(ママレード+ホイップクリーム+ウォッカ)や、オーストリアの「カフェ・マリアテレジア」(kaffee maria theresia)【Hot】【Alcohol】

(オレンジリキュール+ホイップクリーム+小さく砕いたキャンディーを飾る)は、レモンではなく柑橘系のアレンジコーヒーですが、華やかでコクのある味わいで楽しめる飲み方の1つです。

(ボリューム★★★★★ 香り★★★☆☆)

コーヒーとレモンの相性

2)コーヒーとレモンの意外な好相性?

【1】フードペアリングにおける「酸味×酸味」

コーヒーに合うお菓子を選ぶ際の「フードペアリング」として、大切なのは「銘柄」もさることながら、焙煎の「度合い」だと言われます。

(1)しっかりとした「深い味わいのコーヒー」には、同じく「重量感のあるお菓子」が合うとされています。

もちろん好みや状況に合わせて臨機応変にしていくことが可能ですが、まずは「基本」を押さえておくのが重要です。

(例:ブラウニー、ビスコッティ、ダークチョコレート、またはタルトなど)

(2)中煎り~浅煎りのコーヒーには、重たくないもの、軽食系などが好相性。

特にフルーティーな浅煎り豆のコーヒーは「酸味」を含んでいますので、フルーツ(ベリーなど)洋菓子一般、和菓子にも相性の良いものがあります。

(例:パウンドケーキ、スコーン、マフィン、ショートケーキ、柑橘系を含むクリーム、ムースやパイ、クッキー、水羊羹など)

(3)コーヒーのフードペアリングにおける「酸味」と「酸味」は、他の飲み物にはない特徴的な「美味しさ」の1つです。

浅煎りの豆で淹れたコーヒーと、レモンの輪切りや果汁を加えた飲み方が世界各地で愛されてきたのも頷けますね。

出典:「珈琲事典(新星出版社)」「珈琲の事典(成美堂出版)」「お茶大図鑑(主婦の友社)」

参考:DOI COFFEE(http://www.doicoffee.com/

レモンコーヒー

3)「レモン」に期待できる効果

【1】レモンの歴史と栄養素

レモンの発祥は、インド北東部のヒマラヤ地方。10世紀頃に中国、アラビア半島を経由し12世紀に入ってからスペインをはじめとするヨーロッパに伝えられたのではないかと考えられています。

(1)11世紀~13世紀「十字軍」によって、レモンの果汁を飲む習慣や、調理法がヨーロッパ中に広がりました。

また、1493年にはコロンブスによって、アメリカに渡っています。そして世界が「大航海時代」を迎えると、航海中に患う「壊血病の予防として、ビタミンCを多く含むレモンが重宝」されます。

(2)1747年にイギリスの軍医ジェームス・リンド(James Lind)により「柑橘類の摂取によって、その症状(壊血病)が回復する」ことが示されました。

柑橘類の「酸っぱさ」に予防効果があると船員の間で噂になり航海に持ち出されるようになったようですが、実際に効果を有していたのは「アスコルビン酸(ビタミンC)」であることが後に明らかになり、それが近年のビタミンCの研究に繋がっているのです。(※酸っぱいのはクエン酸)

【2】レモンの歴史と栄養素・その2

レモンが日本に伝わったのは、1873年頃(明治時代の初め)の静岡だそうです。熱海に来た外国人が、レモンの種を庭先に播いたのが始まりだとか。

(1)1964年にレモンの輸入が自由化されると、安価なアメリカ産などの輸入品が主流に。

その後1981年の大寒波が拍車をかけたのか、国内のレモン生産は著しく減少して行きました。

しかし2000年からは生産量が盛り返し、国内レモンの生産量が増加しています。この背景としては、輸入レモンから「防カビ剤」が検出された事が発端です ※1975年以降(昭和50年代)に問題となった。

【3】レモンとビタミンC

(1)ビタミンCはコラーゲンの生成に不可欠なビタミンです。

コラーゲンは細胞と細胞をつなぐ結合組織や骨などを丈夫にしているタンパク質なので、Cの欠乏が続くと毛細血管の結合組織が弱まり(※この状態が「壊血病」と言われる)骨も脆くなってしまいます(※骨粗鬆症のこと)

(2)日焼けによるシミ。そばかすもビタミンCを大量に摂ることで、緩和出来ると言われています。

また、免疫力の強化や、体内の活性酸素を除去し、ビタミンEと協同して身体の老化や生活習慣病予防をしてくれます。

ビタミンCは大量摂取しても消化管からの吸収率が低下し、かつ尿中排泄が増加するので過剰症がないことも強みの1つです。

また、喫煙者の人はビタミンCの消費が多いので、吸わない人よりもたくさん摂り入れる必要があります。

【4】クエン酸の働き

クエン酸の作用の中で注目したいのは「キレート作用」。

これは、吸収率の悪いミネラルを身体の中で吸収しやすくする働きです。また「クエン酸」には鉄分の吸収率を高める働きもあります。

(1)「鉄分」には「貧血の予防」というイメージがありますが、その他にも酸素を身体の隅々まで送り届けることや、筋肉の収縮にも関わっています。

鉄分をしっかり取ることで、エネルギーを効率よく作ることが出来るようになり、疲労回復にも役立つそうです。「鉄分の吸収率を高める」という間接的な働きによって、疲労回復効果が期待出来るのです。

【5】鉄分の吸収を助ける成分

(1)動物性たんぱく質とカルシウム

肉や魚のたんぱく質は、鉄と結びつくことで非ヘム鉄の吸収を助けます。また、貧血の予防や改善にも欠かせない栄養素です。

またカルシウムは、鉄の吸収率を悪くするリンの影響を少なくして、吸収を助けます。また、ビタミンDがカルシウムの吸収も向上させるので、組み合わせることでより効果的になります。

(2)果実酸

リンゴ酸や「クエン酸」に代表される果実酸には「キレート作用」があります。キレート作用とは鉄分などのミネラルを包みこみ、吸収しやすい状態へと変化させる作用のこと。

果実酸は果物や野菜、穀物などに多く含まれています。

出典:「ビタミンブック(主婦の友社)」「栄養学の歴史(講談社)」「野菜の便利帳(高橋書店)」

参考:HF net(https://hfnet.nibiohn.go.jp/

アイスコーヒーにレモンを入れる

4)レモンコーヒーの美味しい作り方&飲み方

冒頭の「レモンコーヒー」のバリエーション以外にも、イタリアの「カフェ・ロマーノ(エスプレッソにレモンを入れたもの)」や、香港で出される、レモンの輪切りを浮かべた「檸檬珈琲」が楽しまれています。

基本的な作り方はいたって簡単。「輪切りのレモン」を「コーヒー」に浮かべるだけで出来あがり。

【1】レモンコーヒーに適した豆の種類

柑橘系であるレモンと相性がいいのは「浅煎り」で「フルーティーな豆」がセオリーです。

いつもは苦味のある深煎り豆を好んで選ぶ方も、ちょっと気分を変えて「アフリカ系」などをセレクトする、またはいつもの豆を、少し浅煎り気味にオーダーしてお気に入りの味を見つけてみてください。

5)レモンコーヒーを作る際の注意点

【1】レモンスライスやレモンピールを使う際は無農薬のものを

皮を含めて輪切りに、また、そのまま1切れ入れて楽しむ場合、果汁を絞る場合も「国産無農薬」のものだと安心ですね。

また海外のものでも、防カビ剤不使用のものなどがありますので、表示をよく見て、気になる場合はよく皮を水で洗い流しましょう。






まとめ

【1】コーヒーにレモンを入れたアレンジしたコーヒーが「レモンコーヒー」である。コーヒーとの様々な合わせ方がある

【2】レモンコーヒーは日本ではさほどメジャーではないが、世界の国々で親しまれている

【3】様々なバリエーションの「レモンコーヒー」の名称と形状

【4】レモンコーヒーには「レモン」の栄養からプラスアルファの身体への効果が期待できる

【5】レモンコーヒーには「酸味」のあるアフリカ産系の豆を浅煎りで使用するのがおすすめ

【6】レモンコーヒーで、レモンの皮を使用する際は無農薬のレモンを使うと良い

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